2023年度も企画しました!
国営公園の内と外を結び
岩原のタカラめぐりを再び存分に楽しみましょう!

岩原のお薬師様を見学する参加者のみなさん

岩原のお薬師様を見学する参加者のみなさん(2023年1月)

イベントの趣旨

私たちの住む岩原には、国営アルプスあづみ野公園を中心に数多くのすてきな見どころがあります。 岩原の自然と文化を守り育てる会ではガイドブック『これぞ安曇野岩原のタカラ』を刊行して多くのみなさんに岩原の魅力を発信してきました。

昨年、そのガイドブックを片手に岩原をめぐり楽しむことを目的に、国営公園の内と外を結ぶ現地見学会を総計10回実施し延べ350名の方に参加いただきました。 参加したみなさんから継続してのタカラめぐり実施を望む声も多くいただきましたことから、令和5年度も以下の内容で企画し実施いたします。

昨年の様子はこちらのページからご覧いただけます。

イベントの概要

日時
令和5年度は月1回、第2土曜日を原則としてタカラめぐりを開催します。 午前9時30分から約2時間の見学会を行ないます。 但し、天候や内容により日時や内容に修正変更のある場合もあります。
内容
毎回個別のテーマを定め、コースを設定して公園の中と外を約4km徒歩で散策して現地で実物に触れ感じて楽しむ見学会です (スケジュール参照)。 野外で活動できる身支度でご参加ください。 なお保険等はかけていませんので自己責任でお願いします。
定員
先着順に30名とします。
参加費
資料代として1,000円(年間)が必要です。 それに加え、テキスト『これぞ安曇野 岩原のタカラ』(税込み1,000円)と 国営アルプスあづみの公園入園料(年間パスポート購入が原則)が別途必要になります。
講師
ガイド役で会代表の百瀬新治が務めます。内容により専門講師を依頼します。
主催・共催
岩原の自然と文化を守り育てる会(主催)・国営アルプスあづみの公園(共催)
申し込み先
岩原の自然と文化を守り育てる会(百瀬)090-3090-2578
締め切り
申し込みの締め切りは4月15日(土)です。 ただし、定員に達ししだい締め切りとなりますので、早めにお申し込みください!

タカラめぐりのスケジュール

第1回 4月22日(土)・・発会式、岩原山神社担ぎ舟の実物見学をする(中央口集合)

公園内:公園内春の里山と若葉、棚田のナバナ
岩原区:岩原山神社周辺、舟張り場で担ぎ船実見

第2回 5月13日(土)・・オオルリシジミを探し 岩原の春を楽しむ(岩原口集合)

公園内:旧つつみ堰沿い、サンクチュアリのオオルリシジミ
岩原区:岩原区内のクララとオオルリシジミ、春の草花

第3回 6月10日(土)・・若宮様や安楽寺を訪ね 山の中の社寺を偲ぶ(岩原口集合)

公園内:お日さま道祖神、孤峰院、西山の風景
岩原区:若宮様、安楽寺跡、大同寺跡、林に隠れる文化財

第4回 7月8日(土)・・三名水を味わい 岩原の奥座敷を巡る(公園駐車場集合)

岩原区:お種の水、延命水、山神社御神水、栃平旧集落、風穴(車乗り合わせ)

第5回 8月12日(土)・・大庄屋山口家を訪ね 岩原の夏を楽しむ(岩原口集合)

公園内:岩原堰、ヒマワリ迷路、千国道沿いの夏景色
岩原区:山口家の建物や庭園、家の裏庭と所縁の墓など

第6回 9月9日(土)・・烏川添いに遺跡をめぐり隣村との関わりを探る(中央口集合)

公園内:吊り橋、E3号古墳、石切り場跡
岩原区:千国道と渡し場跡、初秋の里山風景

第7回 10月14日(土)・・謎の馬頭観音と金山様を訪ね岩原の元を知る(岩原公園集合)

公園内:前の髪古墳、旧ため池(野田場堤)跡
岩原区:中村金山様、郷倉跡、未知の馬頭観音

第8回 11月11日(土)・・顔欠け道祖神などを拝観し 岩原の秋を楽しむ(堀金口集合)

公園内:堀金口周辺の紅葉景色
岩原区:顔欠け道祖神、大日堂と虫歯の神さま、錦秋の新屋

第9回 12月9日(土)・・烏川の用水取り入れ口を訪ね 水の恩恵を偲ぶ(岩原口集合)

公園内:矢原沢(堰)跡、矢原堰取り入れ口、洪水対策施設
岩原区:五か堰(岩原堰)取り入れ口、旧倉田堰、現在の烏川用水路

第10回 1月13日(土)・・川口をめぐり 岩原の東側に親しむ(川口道祖神前集合)

岩原区:川口道祖神、川口観音堂、集会所、 田口仁曽右衛門筆塚、田口同姓馬頭観音、上ぜん様

第11回 2月10日 1月27日(土)・・伝統行事三九郎を体験し 新年の多幸を祈る(岩原口集合)

公園内:岩原区民が立てた三九郎、水車小屋とお日さま道祖神
岩原区:小池新吾墓碑、岩原の冬景色

第12回 3月10日(土)・・まとめの式、烏川渓谷公園で学び散策する(渓谷駐車場集合)

公園内:烏川渓谷緑地公園管理事務所、展示コーナーなど
岩原区:烏川沿いの初春風景

注意

*岩原の自然と文化を守り育てる会の数人がスタッフとして活動を補助します。

*リクエストにもお応えしながら、見学場所等を柔軟に変更して実施していく予定です。

*岩原城跡を遊歩道で登る、栗尾萬願寺参詣道を歩く、等のコースも別途企画します。

当日のようす

2022年度のようすはこちらです。

第1回 4月22日(土)・・発会式、岩原山神社担ぎ舟の実物見学をする(中央口集合)

4年ぶりに作られた岩原山神社のお舟。現存する担ぎ舟としては安曇野市内唯一。

舟の由来や作り方について百瀬代表から説明を聞いて、実際に舟に触ってみました。

第2回 5月13日(土)・・オオルリシジミを探し 岩原の春を楽しむ(岩原口集合)

国営公園岩原口のすぐ近くにある上手地区の道祖神

道祖神祭りが行われる広場での百瀬代表の説明

菜の花いっぱいの公園の小道

おひさま道祖神。NHKの朝ドラのロケ地になった場所で、水車小屋は新しく建てられました。

公園内に植えられているクララを見学

今年はオオルリシジミの発生がとても少なかったため、保護区(サンクチュアリ)の 外からオオルリシジミを観察しました。

前の髪古墳

山口内周の筆塚

岩原公民館の隣にある中村地区の道祖神

江戸時代には飢饉に備えて郷倉が建てられました。

第3回 6月10日(土)・・若宮様や安楽寺を訪ね 山の中の社寺を偲ぶ(岩原口集合)

安楽寺跡に登る参道には古い石仏が並んでいます。

安楽寺跡に向かう見学者のみなさん

立派な石垣が今も残されています。

朽ちてしまった標柱

お寺の建っていた場所は、今はヒノキ林になっていますが、いくつかの礎石が残っています。

堀金霊園近くの山門跡

国営公園の西側にある若宮様

詳しい由緒などは不明とのですが、この付近にもとの住吉神社があったとも言われています。 おいしい水でも有名な場所。

安楽寺跡から少し下ったところにある大同寺跡と考えられる場所。 大同年間に建てられた大同寺は大正の頃まではあったとのことですが、 正確な場所は確定されていません。

現在の薬師堂。昔、安楽寺の近くにあったお堂は昭和の時代に現在の場所に移されました。

第4回 7月8日(土)・・三名水を味わい 岩原の奥座敷を巡る(公園駐車場集合)

悪天候のため、中止とさせていただきました。

第5回 8月12日(土)・・大庄屋山口家を訪ね 岩原の夏を楽しむ(岩原口集合)

大庄屋山口家の前を流れる岩原堰(用水)

立派な門の前で百瀬代表が山口家の歴史について解説

山から切り出された木材などは山口家に集積されました。

古い荷車や瓦も残されています。

県の文化財に指定されている庭園に向かいます。

江戸時代初期に造られた庭園で、松本城主もしばしば訪れました。 北アルプスを世界に紹介したウェストンもこの庭園を眺めたことでしょう。

庭園に面した書院造りの座敷で、現在の当主・山口裕さんからお話を聞きました。 日本画家の山口蒼輪 の作品を身近で鑑賞しました。

現在も残されている山口家の土蔵。

第6回 9月9日(土)・・烏川添いに遺跡をめぐり隣村との関わりを探る(中央口集合)

国営公園内を流れる用水

国営公園内には複数の古墳が存在しています。

烏川の吊り橋

石切跡での百瀬代表の説明

切り出された岩を運搬するのに烏川は便利だったようです。

穂高地区は観光客も少ないのでのんびりできます。

さらに離山方面に向かいます。

離山の集落と公園の境界近くに狐塚古墳があります。

古墳の調査はまだこれからで、ブルーシートがかけられています。

第7回 10月14日(土)・・狼煙リレーを見学する(岩原公園集合)

公園内の東屋で戦国時代の様子を説明する百瀬代表

西山山麓の岩原から見た東山の平瀬城(松本市島内)の狼煙

岩原城址から上げた狼煙

第8回 11月11日(土)・・顔欠け道祖神などを拝観し 岩原の秋を楽しむ(堀金口集合)

須砂渡渓谷を奥に進んでいくと栃平という少し平らな場所があり、江戸時代まで集落がありました。

農作物の貯蔵に使われていた風穴。夏でも冷気が吹き出しています。

風穴の案内板

里から水を汲みに来る人も多い延命水。この一帯はおいしい水の宝庫です。

まゆみ池のあるこの付近は、昔は馬の産地でした。

第9回 12月9日(土)・・烏川の用水取り入れ口を訪ね 水の恩恵を偲ぶ(岩原口集合)

中村地区の道祖神前に集合

新旧の道祖神が並んでいます。

昭和天皇のご成婚祝に立てられたと思われる道標

岩原では馬を供養する馬頭観音がたくさん残されています。

明治初期に立てられた岩原学校跡。

石曽根家の馬頭観音

新屋地区を流れる田多井堰(用水)

丸山家の馬頭観音

山口家の馬頭観音

第10回 1月13日(土)・・川口をめぐり 岩原の東側に親しむ(川口道祖神前集合)

道祖神前での百瀬代表の解説。

川口の道祖神は安曇野市内で最大の大きさです。

江戸自体、正式な「村」としては成立しなかったものの、集落として団結していた「川口村」。

道祖神を前後左右から見学しました。

田口同性のご厚意で、この日は川口観音堂を開けてもらい、観音様を見学することができました。

川口には、立派な屋敷林を残す旧家が何軒も残っています。

馬頭観音と大日如来。

烏川谷の栃平に住んでいた田口一族が江戸時代に岩原に移住したときに 移設したと言われる「無縁一切之墓」。栃平はの飛騨に抜ける街道の要所でした。

田口同性集会所。

田口同性集会所の隣にある上ぜん様。

第11回 2月10日 1月27日(土)・・伝統行事三九郎を体験し 新年の多幸を祈る(岩原口集合)

公園岩原口近くの広場に組み上げられた三九郎。 全国的には「どんど焼き」と呼ばれていますが、松本安曇地方では「三九郎」と呼ばれています。

参加してくれた子どもたちが点火したあと、勢い良く燃え上がりました。

米粉で作った「繭玉」を柳の枝に突き刺し、それを三九郎の熾で炙って食べることで、無病息災を祈ります。

第12回 3月10日(土)・・まとめの式、烏川渓谷公園で学び散策する(渓谷駐車場集合)

悪天候のため、中止とさせていただきました。